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映画『チェリまほ THE MOVIE ~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~』(豊田悠)レビュー〈2〉

《感想》
ファン待望の劇場版は期待に応えてスケールアップしていると感じました! ロケシーンも多くてドラマシリーズよりもさらにパワーアップ感が増しただけでなく、内面的にもアップ! 安達も黒沢も成長が感じられます。


主人公の冴えない安達は自分に自信はないけど、気配りができて相手のことを思いやることができるいいヤツ。劇場版では長崎への転勤の話が持ち上がり、やりがいある仕事に挑戦できることに喜びを感じる反面、黒沢との幸せを感じる生活が一変することに躊躇してしまいます。そんな安達の背中を押してくれたのは他でもない黒沢。安達のことを我がことのように考えている黒沢ですものね。黒沢にパワーをもらって安達は前向きになっていきます。彼らの関係性って本当にいいなと思えます。


そして、さらにここからが劇場版の大きなポイント。変化するのは安達だけじゃありません! 黒沢は黒沢で大きな変化を見せます。黒沢だからよりスパダリになってより強く……ではないんです。そこがとても良いです。
恋人ががんばっていて頼もしいのもいいけれど、自分には本音を見せて欲しいって誰もが思いますよね。今回、黒沢は弱い部分を見せてくれます。スパダリの弱っている姿って、不謹慎かもしれないけど萌えてしまいます。そして、安達にもっと心を開くようになった証拠だろうと思うと嬉しくなって胸が熱くなります。


劇場版の進化はここで終わりじゃありません。反対に安達は強くなっていくんです。頼りないところもあった安達がとっても頼もしくなります。この変化ももちろんキュンとなって胸が熱くなりますよ。
そして、2人とも進化した彼らの進む未来は……。あぁ、胸キュンを超えて感動的です! 熱い涙もこみ上げてきました。素敵な2人の周りは素敵な人たちばかり……! 恋愛だけでなく、人生そのもの、大げさに言えばこの世界そのものも明るいものに感じてくるんです!


『チェリまほ』って本当に素敵な作品ですよね。この作品に出会えて良かったなぁって思えるとはずですよ。ぜひ、劇場で感動を味わってくださいね。

《あらすじ》
童貞のまま30歳を迎え、“触れた⼈の⼼が読める魔法”を⼿に⼊れたサラリーマン・安達(⾚楚衛⼆)と社内の⼈気者で仕事も出
来る同期・⿊沢(町⽥啓太)は晴れて恋⼈同⼠となりました。デートを重ねたり、社内恋愛も順調な幸せな⽇々の中、安達に転勤の話が舞い込みます。やりたい仕事ができるチャンスに喜ぶ安達ですが、転勤先は遥か 1,200km 離れた⻑崎でした―。転勤話をめぐり、互いを想い合うがゆえに安達と⿊沢はすれ違ってしまいます。そして、遠距離恋愛をきっかけにふたりは未来について考え始めて…。はたしてこの恋、どうなるのでしょうか!?

(文/牧島史佳)

ドラマCD「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」(アルバム)

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牧島史佳

BLに生かされてます!ハピエン好きだけど、作品が良ければメリバも読む(かもしれない)です。

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