【新刊】鯛野ニッケ『寄宿舎の黒猫は夜をしらない 上』レビュー!
寄宿学校とヴァンパイアはBLと相性抜群!耽美な世界観も、物語も心情も良い!
《解説》
『その世のどこか、地図にない国』シリーズや『セックスするよりはずかしいこと 』などの鯛野ニッケ先生原作の新刊ボーイズラブコミック『寄宿舎の黒猫は夜をしらない 上』。寄宿学校を舞台にヴァンパイアをテーマにしたミステリアスでファンタジックなBLとなっています。お堅い奨学生のユキと、上級生のジーンが中心に描かれています。
《感想》
寄宿学校もBLと相性がいいし、ヴァンパイアもBLと相性抜群ですよね! 「〇〇なのさ、彼」だとか、「おはよう、愛しの✕✕」だとか、セリフの言い回しが古き良きギムナジウムものっぽい!! 良いですねぇ!
うろ覚えだけど、鯛野ニッケ先生はいろんなジャンルを描けるようになりたい、というようなことを言われてたと記憶してます。今回はギムナジウムもの、ヴァンパイアものに挑戦というところでしょうか?
どちらもすっごく雰囲気があって、魅力的です! 鯛野先生だから絵は綺麗で、寄宿舎のヨーロピアンなムードもバッチリ。吸血鬼という恐ろしくも耽美な世界観もステキです!
耽美なだけじゃなく、コミカルでちょっとわちゃわちゃした空気があるのもギムナジウムものっぽいんですよね。好きです、こういうの。
主人公のユキは真面目で堅い優等生でツンデレ。ユキに隠さずに好意を向けるジーンはちょっとチャラい色男の上級生。王道なカップルという感じで、こういうところも好きですねぇ。
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