【新刊】後之マツリ『君の足元で愛を知る』レビューをお届け！

優しいDom/Subユニバースで2人ともかわいい！

《解説》
Dom/Subユニバースを描いた後之マツリ先生の初コミックス。男女の他に他人を支配する性・Domと、他人に支配される性・Subという第2の性別が存在する世界、Dom/Subユニバースを題材にしたBLです。
自分の性であるSubを毛嫌いするサラリーマンの榛名と同僚でDomの大友が描かれます。初めてのコミックスでDomSubを手がけられるとは、気骨ある作家が現れたと言えるんじゃないでしょうか！

《コメント》
かわいい！とってもかわいいカップルでキュンとなりました！Dom/Subユニバースだから、酷い展開や闇が出てくるかと不安もありましたが、優しい感じでドムサブが初めての方でも入りやすいと思います。ドムサブ独特の言葉の説明が要所要所で入るのでわかりやすく、且つ、面倒くさくない程度のバランスもいいです。

まず、キャラデザが好みです！支配したい側のDomの大友の方がタレ目で泣きぼくろがある優男風で、支配されたいSubの榛名の方が黒髪でちょっとキツいめの面持ちで、性格もぱっと見は気が強いです。
Domの大友は内面も優しくて、Subであることに抵抗がある榛名を思いやってあげます。Subに優しいDomって良いですよねぇ～。
榛名はSubであることを受け入れたくないぐらいだから、まあ、ツンデレですね。一見強気だけど実はヨワヨワなツンデレってかわいいです。キツめのツンデレが、ソフトなコマンドでも気持ちよくなってるところはますますかわいいんですよね。

そんな関係なので、いきなりえっちにならずに、距離感を保ちながら優しいプレイをしていくようすにキュンとなりますし、スイッチが入って、いざ、えっちをするところは当然萌えまくります！満を持してなのは彼らはもちろん、読者もですからね！
恥ずかしい気持ちがありながら、相手を思いやってするプレイはたまらないものがありますね！甘く優しい信頼感がありつつの、命令と従属はDom/Subユニバースの醍醐味ですね！ 筆者はタイトルで某トムサブ作品を思い出してしまったんですが、こちらのドムサブはさらに優しい空気感があって、まったくちがったムードの作品で癒されました。帯にある「世界で一番優しくて甘いDom/Subユニバース」の言葉に偽りなしです！

Dom/Subユニバースいいですねぇ。もっといろいろ読みたくなりました！後之マツリ先生のこれからの作品にも期待です！

《ストーリー》
ごく一般的なサラリーマン・榛名桔平は、自分が生まれ持った性ーー支配される側の”Sub”のことを毛嫌いしていました。
Dom性を持つパートナーを探しもせずに薬だけでSub性の”支配されたい”という本能を押し殺して耐えていた榛名でしたが、薬だけで抑えるには限界があり、とうとう医者に勧められてパートナーを探すことに。
観念して訪れた施設でマッチングプログラムによって引き合わされたDomは、過去にSubである自分に威圧するような目を向けてきた同僚のエリート・大友颯汰で……!?
(文/幸山桃子)

(情報は記事公開時のものです)

●紹介作品

『君の足元で愛を知る』

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