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【新刊】『さよなら共犯者』(上)+(下) アニメイト限定セット【12P小冊子付き】(あがた愛)レビュー!

健気でまっすぐな2人!幸せになってと願わずにいられない!

《解説》
『僕は君のいいなり』や『僕等に名前をつけるなら』などのあがた愛先生の新刊ボーイズラブコミック『さよなら共犯者』。上下巻同時発売となっています。前回は《上巻》を紹介して、今回は続きとなる『さよなら共犯者 下』を紹介したいと思います。上巻を踏まえたうえで、多少のネタバレもあると思うので注意してくださいね。

何かから身を隠している謎の男ヒロセと、裕福な家の子で孤独で健気な男子高校生のはじめが描かれています。下巻についている、はじめに好意を向けるヒロセの立場の「それが許されないことだとしても――」というキャッチコピーも切ないBLです。


《感想》
孤独でどちらも優しい魂を持った2人の逃避行、いったいどうなっちゃうの……?と固唾を飲んで見守りながら下巻に突入です。


いったんはじめを突き放そうとしたヒロセを見て、やるせないけお、はじめを利用しようなんて思わないような誠実な人柄なんだなと安心もしました。
その後、何かを悟ったように、達観したように体を合わせる2人が切なくて切なくて。とっても色っぽくて愛あるエロが心に染み入ります。
でも、つかの間の幸せは束の間でしかなく……。そして明かされていくヒロセの過去と背景。さらにヒロセが誠実な人間なことが伝わってきて、切なくも応援したくなります。


はじめははじめで、“何もよくわかっていないピュアなだけのお坊ちゃん”ではないところが、逆に切ないです。ヒロセとずっと一緒にいられると妄信してるわけじゃなく、離れる覚悟をしている姿に胸がギュンッと締め付けられました。
ずっと添い遂げられることなんて無理だよね……と思えてしまう2人。でも、2人ともこんなに健気でまっすぐで相手にも人生にも誠実であろうとしてるんだから、一緒に幸せになって欲しいと願わずにはいられません!

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松川 水七見

まつかわ・みなみ BLならなんでも好きな猛者です!甘々から闇系まで美味しくいただけます。

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