【新刊】『さよなら、ナナシのバイオリン』(うめーち)レビュー!
“名持ち”の生物が楽器に変身するシーン! からの、楽器を演奏するシーン! ブワワワワ~~ッと世界が広がり、圧巻です! これはぜひ見て体感して欲しいです! 見開きでダイナミックなシーンもあるので、紙本の方はもちろん、電子派の方も可能なら見開きで読むことをおすすめします。
うめーち先生は別名義で音楽漫画を手掛けられているようなので、そちらの作品も読んでみたいなと思いました。音のない漫画で見せる音の表現、鳥肌ものです!
でも、音楽だけじゃありません。BLとしてもしっかりとBLしていて萌えます。“名持ち”を上手く奏でるには演奏者との信頼関係が大切なのです。BLファンはどういう展開が待ち受けてるか、お察しですよね! そして、受け攻めも筆者の期待通りでした! 普段、ピュアでどちらかというと受け身な方が見せる雄臭い顔! たまりません! エロもちゃんと色っぽくエロくて、フェチっぽい要素もありますよ!
そして、関係も演奏もいい調子になっていく2人ですが、バイオリンが“ナナシ”になるときが近づいてきて……!? ストーリーでもグッと引き込んでくれます! え?そこがこう繋がるの!? という驚きも!
迫力あるビジュアルも、ストーリーも吸引力あって、BLとしても魅せてくれるファンタジックな音楽BL『さよなら、ナナシのバイオリン』。気になる方はぜひ自分の目で確かめて見てくださいね!
《あらすじ》
「奏介さんを独占したい。私だけを見ていてほしい。」
物に名前をつけると“名持ち”として命が宿り、意思を持った生物となる世界。音大生の奏介は、楽器店で人型の名持ちバイオリンに出会います。奏介の演奏姿に一目惚れしたバイオリンは「自分を買ってほしい」と言い出し、奏介は彼を購入することに。2人はパートナーになりました。しかし、いくら練習してもまともな音が出ません! 悩む彼らが見つけた解決策は、楽器と奏者のイチャイチャ!?
(文/牧島史佳)
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