TVアニメ『時光代理人 -LINK CLICK-』レビュー!
トキとヒカルのブロマンス的なバディ感も気になる!
《解説》
2021年4月よりbilibili動画にて配信された、中国発オリジナルアニメーションの日本語吹き替え版。
「撮影者の意識にリンクし、写真の世界に入ることができる能力」を持つトキと、「その写真の撮影後12時間の出来事を把握できる能力」を持つヒカルが描かれます。彼らが顧客からの依頼を遂行する顛末を追い、サスペンス、SFの要素に涙を誘う人間ドラマを融合させたエンターテインメントとなっています。
声の出演はトキ役は豊永利行さん、ヒカル役は櫻井孝宏さん、トキの幼なじみのリン役は古賀葵さんと豪華キャストです。
《感想》
世界規模のアニメ・マンガコミュニティ「MyAnimeList」では勢いに乗る中国アニメの中でも最高位を記録し、bilibili動画では9.8点という圧倒的高評価を獲得し、配信開始わずか4か月で総再生回数1.6億回を突破。監督・脚本は『詩季織々』、『天官賜福』など世界的な注目を集める李豪凌(リー・ハオリン)が務め、キャラクターデザイン原案を韓国の人気イラストレーター・INPLICKが担当と錚々たるメンバーが集結した中国アニメ『時光代理人 -LINK CLICK-』。
しかも、墨香銅臭原作による中国BL小説のアニメ化『魔道祖師』、同じく墨香銅臭原作の中国BL小説のアニメ化『天官賜福』も放送されたTOKYO-MXの毎週日曜21:30のアニプレックス枠で、2022年1月9日から放送されているとあって、筆者としては見ないわけにはいきません!
第1話目で描かれたのはブラックでセクハラでパワハラな、劣悪な環境で働くエマさんのお話。トキの写真の世界に入ることができる能力と、ヒカルの写真撮影後の出来事が把握できる能力が具現化されて描かれていました。
ヒカルはエマさんとリンクして体感していくみたいですね。わかりやすく、違和感なくストーリーに入っていけました。もちろん、どきどきハラハラするスリリングなシーンもありますが、任務遂行中もコミカルでクスッと笑えるところもあり、緩急うまく展開していきます。そして、エマさんと彼女の家族の交流にはホロリと。まさに、SFサスペンス要素も人情ドラマもあってついつい引き込まれました。
そして、トキとヒカルのバディ感も良いです。ブロマンスな香りがして、トキがヒカルの肩に触れるシーンなど、ドキッとしました。二段ベッドで寝ているようで、そんなところもドキッとしちゃいました(笑)。
1話完結形式かと思っていたのですが、なんだか気になる終わり方だったので次回も気になります。トキとヒカルの活躍もさることながらバディとしての絆の描かれ方にも期待が高まります!
《あらすじ》
繁華街の一角に佇む「時光写真館」のさびれたドアの奥には、特殊な能力を持った2人の男がいます。それは、写真館を経営するのはトキ(程小時)とヒカル(陸光)。
トキの幼馴染・リン(喬苓)を通じて顧客から舞い込む依頼を遂行すべく、「撮影者の意識にリンクし、写真の世界に入ることができる能力」を持つトキと、「その写真の撮影後12時間の出来事を把握できる能力」を持つヒカルはコンビを組み、過去を引きずるクライアントからの依頼を解決していきます。
『絶対に過去の改変をしてはならない』ルールのもと依頼を遂行していた二人でしたが、正義感の強いトキはつい過去に干渉してしまい、その行動はやがて少しずつ未来を変えていきます……。
(文/牧島史佳)
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