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【新刊】じゃのめ『宵々モノローグ』レビューをお届け!

あの礼が執着を見せるなんて!キュンキュンしちゃう!

一方、礼はもともと掴みどころがないキャラクターでしたが、今回で内面が手に取るようにわかっていって……ということはないんですよね。ひょうひょうとしたままで、何考えてるかわからなかったけど、実は何も考えてないのでは……という感じです。
それなのに! 嫌な感じは全然なくて、それどころか礼のこともかわいく思えてきちゃいます。やっぱり、そこはじゃのめ先生の力量ですね!
他人の影響を受けなさそうな礼が、詩音に惹かれていくのもとても自然に感じられますし、あの礼が執着を見せるなんて!とキュンキュンしてしまいます。無表情な礼が見せる、かすかなデレも貴重で萌えちゃいます!

2人ともとってもかわいくて大満足しました。“モノローグ”とタイトルにあるように、じゃのめ先生の独特の詩的なモノローグもたっぷりと味わえちゃうところも良いです。それと、『黄昏アウトフォーカス』の寿と真央、『残像スローモーション』の仁と義一の映画部シリーズの面々も登場しますよ。シリーズを読んできたファンには嬉しいですね。初めて読む方も楽しめる内容ですし、この『宵々モノローグ』が気に入った方は、ぜひほかの映画部シリーズも読んでみてください!オススメですよ!


《ストーリー》
季節はずれに映画部に入部してきた高校1年の吉乃詩音は、恋に恋する1年生。彼氏を作るために映画部へ入部したと宣言し、引退後も居座っている元・副部長の稲葉礼と衝突してしまいます。なのに、その後そんなに彼氏が欲しいならと礼がおつきあいを申し出てきたからビックリ!! 実はカッコいい礼と憧れのお付き合いをすることになった詩音だけど、思っていた「お付き合い」とは違う展開で……。
(文/牧島史佳)
(情報は記事公開時のものです)
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牧島史佳

BLに生かされてます!ハピエン好きだけど、作品が良ければメリバも読む(かもしれない)です。