映画『劇場版 きのう何食べた?』(よしながふみ)レビュー〈2〉
SixTONESの松村北斗さんの役柄は…?サブキャラもハマってる『何食べ』!
《解説》
レビュー〈1〉に続き、西島秀俊さんと内野聖陽さんW主演の実写ドラマを映画化した『劇場版 きのう何食べた?』を見た筆者のレビューをお届け!
同作はよしながふみ先生の人気漫画、通称『何食べ』こと『きのう何食べた?』が原作です。『きのう何食べた?』は青年漫画雑誌「モーニング」(講談社)に連載されている一般漫画ですが、よしながふみ先生は『1限めはやる気の民法』や『ジェラールとジャック』などBL(ボーイズラブ)コミックでも人気が高い漫画家です。
弁護士の筧史朗(シロさん)と、美容師の矢吹賢二(ケンジ)が描かれます。シロさんとケンジの恋人同士の穏やかな生活が繰り広げられ、原作漫画やドラマでも毎回登場する料理シーンも見どころになっています。
出演は西島秀俊さん、内野聖陽さんのほか、山本耕史さん、磯村勇斗さん、マキタスポーツさん、高泉淳子さん、田中美佐子さん、チャンカワイさん、奥貫薫さん、田山涼成さん、梶芽衣子さんらドラマシリーズのメンバーがズラリと勢ぞろい! そして、新キャストとして加わる松村北斗(SixTONES)さんにも注目です。
《感想》
2019年にテレビ東京系列の「ドラマ24」枠で実写ドラマ化されて、社会現象まで巻き起こした『きのう何食べた?』がファン待望の映画化です!
原作が長く愛されて人気の高いものほど、実写化するとファンにはなかなか受け入れてもらえない場合もありますが、『何食べ』の実写ドラマは原作ファンからも支持を得ていると言ってもいいのではないでしょうか。
ほのぼのとしつつしみじみとしたあったかいドラマと、生活に根差した料理が原作通りに再現されていて、原作ファンもうならせます。さらに出演者がそれぞれハマっていることも成功の秘訣だと思います!
まずは弁護士のシロさん。ちょっぴり神経質で倹約家だけど、人を思いやる気持ちがこまやかなシロさんを、西島秀俊さんが演じていてピッタリですよね。スーツもシュッとしていて似合っていて、ケンジが「俺にとっての冴羽獠!」と心の内で思っているかと思うとニヤニヤしちゃいます。西島さん自身「劇場版でも変わらぬ2人の姿をご覧いただけるように」という通り、いつものシロさんですし、もちろんスーツ姿も堪能できますよ。
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