映画『ゲームボーイズ THE MOVIE ～僕らの恋のかたち～』レビュー！〈３〉

ベッドシーンも等身大で好感持てる！カップルにとって大切なこと

《解説》
レビュー〈１〉〈２〉とお送りした映画『ゲームボーイズ THE MOVIE ～僕らの恋のかたち～』を視聴したライターのレビュー、その〈３〉をお届けします！　本作はYouTube配信で話題沸騰となったフィリピン発の大ヒットBLドラマシリーズ『ゲームボーイズ』の映画化。2022年1月21日よりシネ・リーブル池袋、イオンシネマ他にて劇場公開が決定しています。

『ゲームボーイズ』は新型コロナウィルスの感染拡大によるパンデミックの事態を早くから取り入れ、世界中の人々を釘付けにしました。このドラマ版で描かれたのは、自宅にこもって生活しながらオンライン上で出会い、惹かれ合っていったガブとカイロ。劇場版では生活をともにする彼らのようすが描かれます。
ガブはココイ・デ・サントス、カイロはイライジャ・カンラスが演じています。

《感想》
パンデミックのなかオンライン上で出会ったガブとカイロですが、劇場版では一つ屋根の下で暮らすようになります。サプライズをしたりイチャイチャと甘い時間を過ごす2人ですが、平穏な時間は束の間でさまざまな出来事が巻き起こります。
2人のもとにいわくつきの友人であるテレンスとウェスリーが突然やってきて、ガブとカイロも落ち着かないようすを見せます。テレンスとウェスリーはガブとカイロの知らないところで親密な関係となり、4人で暮らすことに。

さらに、ガブの親戚のスーザンおばさんがやってきて、彼女も寝泊まりすることになります。このスーザンおばさん、とても保守的な考えの持ち主で、ガブとカイロは単なる友達同士だと思っています。おまけに偏見を持った同性愛を嫌う姿勢を見せて、心無い言葉にガブたちは傷ついてしまいます。

おまけにガブの家の問題も浮上して……。ドラマ版ではカイロの家の事情が描かれましたが、劇場版ではガブ側のほうにスポットが当たります。いつも広い心でカイロを包みこむような優しいガブなのに、余裕を失った姿を見せるように。こういうおおらかに見えるキャラの影の部分って見ていて辛いですよね。ドラマ版も切ない場面がありますが、劇場版も胸をグッと締め付けます。

また、ガブとカイロには大抵のカップルが直面する壁にぶち当たります。それは一線を超えること……。

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