映画『チェリまほ THE MOVIE ~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~』(豊田悠)レビュー〈1〉
《感想》
あの『チェリまほ』が帰ってきた! 安達と黒沢がスクリーンに! もうそれだけでも嬉しいのに、さらにパワーアップして進化してます!
『チェリまほ』はファンタジーでラブコメでもあるので軽いノリなんですが、恋愛に対して登場人物も、また作り手もまっすぐに向き合って、人を好きになるという純粋な気持ちを大切に丁寧に描いています。もちろんキュンもいっぱい詰まっていて、めちゃ萌え必至なんですが、それだけじゃなく核となる部分では恋愛を真摯に取り扱っているからこそ、これだけヒットしたんじゃないかなと思います。
そして、忘れちゃいけないのが、冴えないけど心優しい安達を演じた赤楚衛二さん、イケメンだけど健気な黒沢を演じた町田啓太さん。2人もまた、彼らでなければヒットしなかっただろうと思うほどハマっていて魅力的です。
映画版ではドラマシリーズで紆余曲折の末、結ばれた2人のその後が描かれています。人の心の声がまだ聞こえちゃう安達!? その魔法を利用して、黒沢がわざと触れて社内でも内緒話しを。黒沢ってこういうところありますよねぇ! 健気かと思いきや、意外と大胆だったりして安達と一緒にドキドキしちゃいます。
そして、キャンプデートに行って、キャッキャウフフな安達と黒沢にこちらもキャッキャと高まります。ドラマシリーズでは室内シーンが多かったのでお外デートしてる彼らを見てるとこちらも開放感あってすがすがしくほっこり。さすが劇場版、ロケシーンも多くてパワーアップ感があります!
さらにさらにもっともっと外へ。安達は飛行機で飛んで長崎へ…! そう、安達が長崎へと転勤することになります。やりがいある仕事に挑戦したい気持ちと、黒沢と離れて今の生活を失うことと、葛藤して悩んじゃう安達。でも、そんな安達をスパダリな黒沢は背中を押して……。黒沢はどこまでもスパダリですよねぇ。
ですが、黒沢はスパダリなだけじゃないんです。そこが劇場版のポイントでもあると思います。安達も今までと違って成長していきます! 彼ら2人の変わっていく姿は感動ものですよ。ぜひ劇場で確かめてくださいね。
続きはレビュー〈2〉で!
《あらすじ》
童貞のまま30歳を迎え、“触れた⼈の⼼が読める魔法”を⼿に⼊れたサラリーマン・安達(⾚楚衛⼆)と社内の⼈気者で仕事も出
来る同期・⿊沢(町⽥啓太)は晴れて恋⼈同⼠となりました。デートを重ねたり、社内恋愛も順調な幸せな⽇々の中、安達に転勤の話が舞い込みます。やりたい仕事ができるチャンスに喜ぶ安達ですが、転勤先は遥か 1,200km 離れた⻑崎でした―。転勤話をめぐり、互いを想い合うがゆえに安達と⿊沢はすれ違ってしまいます。そして、遠距離恋愛をきっかけにふたりは未来について考え始めて…。はたしてこの恋、どうなるのでしょうか!?
(文/牧島史佳)
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