【新刊】木山はる『それじゃあこれから何をする? 』レビューをお届け!
真逆だからこそお似合いな2人!
このバランスが筆者はとても好きな組み合わせのようです。外向的でポジティブ過ぎてちょっと残念なくらいの攻めと、好きという気持ちを伝えるだけで絶望感でいっぱいになっちゃうくらい内向的な受け。ヨネダコウ先生の『どうしても触れたくない』の外川さんと嶋くんも大好きなんです。2人とも愛おしく感じるんですよね。
『それじゃあこれから何をする? 』の大津とアキもかわいくて愛おしくなりました。きっと、これからも大津がアキを大切にしつつ強引に引っ張っていってくれることでしょう。真逆だからこそお似合いな2人、ずっと一緒にいて欲しいなと思うカップルでした。
《ストーリー》
離婚したとたんにモテが加速し、女性がちょっと苦手になってしまった大津。さらに周囲の好奇心まじりの気遣いがストレスになってしまう。友人から薦められて、普段の生活では出会わないような誰かと話をしようとゲイ専用マッチングアプリに登録する。そして、可愛らしいが愛想のないアキと出会う。アキは決して叶わぬ片思いの寂しさからアプリを利用したのだという。アキの危なっかしい様子が気がかりで、大津は度々デートに誘うのだが……。
(文/牧島史佳)
(情報は記事公開時のものです)
(1← 前のページに戻る)
固定ページ: 1 2